仕事をしていること、働いていることに、ある日、疑問を感じることはないですか?
俺の場合、その日は突然来た。
仕事をすることはそれほど不満ではなかった記憶していますが、
あの当時は、仕事が忙しすぎて考える暇もなかったのかもしれませんね!
しかし、ふと思ったのです。
このまま仕事を続けていていいのか?
その前に、テレビの番組で、誰かは忘れましたが、働く、誰かに雇われると言うことは、
「自分の人生の時間を他人に買われている」というようなことを言っていたのです。
自分の人生は自分のものだと思っていたので衝撃でした。
人生で仕事に費やす時間をふと思いました。
もしかして、半分近い時間を仕事に費やしている?
ということは、雇われているということは、人生の半分は、自分の時間を他人に支配されているのでは・・・
これをきっかけに、働く、仕事をする意味を考えることが多くなりました。
ただ、仕事を楽しむ、仕事が生きがいだと思える方もいるので、
人生の時間を買われているという言い方には疑問もあります。
私も、仕事に特に不満があったわけではなく、むしろ楽しく働けている面も多くありました。
仕事、働くという意味をよく考えるようになった時期で、
このままでいいのかと、自分に問うようにもなりました。
その思いは、だんだん大きくなり、時期的に中間管理職という立場になり、
仕事でのストレスも多くなり、仕事が嫌になってきた時期でした。
家庭も子供の1人いて、仕事が嫌でもやめるわけにもいかない時期でもあり、
このときは、そのまま仕事を続けるしかなかったですね!
子供も少し手がかからなくなり、妻も仕事を始めたことをきっかけに、
妻に、仕事をのことを相談したことを覚えています。
何気なく相談したことを妻は、真剣に答えてくれて、悩みというほどのことではありませんでしたが、
俺の背中を押してくれました。
働くということを教えられたアルバイト時代
高校生の時に、初めてアルバイトした際に、先輩から
「働くということは、端をらくさせることだ!」
と言われました。
その当時は、この端をらくさせることというのが、しっくり来て、
そうなのか、働くことは、端らをらくさせることなのか?
と思ったことを覚えていて、今でもこの言葉を覚えているほど衝撃でした。
その当時のアルバイト先は、バブルの時代で、人材も少なく、1人休むだけで、他のアルバイトへの負担が倍増する程でした。
ですので、「働くということは、端をらくさせること」がぴったりな職場だったことを思い出します。
この先輩の教えは、今でも心のどこかに止めている自分がいます。
働くという意味を探す旅
働くということに、疑問を感じていたオイラに、妻が「少し休んで旅行でも行こうよ!」
と言ってきました。
思いも寄らない言葉に、返事に困りましたが、その当時、私の精神状態は、限界だったんもかもしれません。
睡眠不足、寝言などを目のあたりにしていた妻は、心配していたそうです。
というわけで、休みを取り、妻と2人で3泊4日の旅行をしました。
子供は、確か親に見てもらった記憶しています。
旅先は、あまり湯名ではない温泉街の旅館で、同じ旅館で3泊したと思います。
精神的に参っていた時期だけに記憶もまばらですが、仕事をする意味を自分なりに考えていた。
仕事の為に自分の人生を犠牲にしていないか?
など、いろいろ考えならが、温泉に浸かり、仲居さんになぜ、ここで働いているのか?
などを聞いたことは、鮮明に覚えています。
妻は、いつもにこにこ見守っていてくれて、この度がなければ、今の自分はないというほどの
人生のターニングポイントになりました。
3日間、同じ旅館に泊めていただき、これほどゆっくり出来た旅行は後にも先にもありません。
この旅行で、働く意味が探せたかというと、探せたとは言えません。
所詮、働く意味など探すものではなく、働くことは、自分の気持ち次第でどうにでもなるということだと
今は、思っています。
ただ、自分の時間を取り戻すことは、ここから始まりました。
起業という選択で、自分の時間を取り戻す
仕事をする意味を探す旅から半年後、仕事を退職して、起業しました。
起業というと聞こえはいいですが、飲食店をはじめました。
これが、自分の時間を取り戻すどころか、自分の時間を消耗する仕事になったことは言うまでもありません。
ただ、3年後には軌道に乗り、少し貯金も出来たことで、店舗を完全に信頼していたスタッフに任せ、以前より興味のあった
田舎暮らしをするために、住みか探しを3ヶ月して、良い場所、物件を見つけたので移住しました。
起業から3年間は、闇雲に働き、自分の時間などなく必死でした。
店舗の経営から離れることで、やっと自分の時間を自分で買うことが出来たと思えました。
生涯暮らせるだけの貯金があるわけではない状態で、田舎暮らしをはじめましたが、サラリーマン時代、起業時代を通して、
投資をしていました。
これが、素人ながら上手く運営出来たことで、田舎暮らしでもある程度の収入があり、
自分時間を過ごせています。
サラリーマンのときは感じなかった、1日の時間をゆっくりと過ごせています。
ただ、時間に左右されない生活は無理です。
朝は、早く起き、夜は早く寝るという生活が、自分にはあっているので、小学生レベルの生活リズムで落ち着きました。
昔、テレビで見た、「自分の時間を自分で買う」ことが、人生の後半で実現できたと思います。
今の生活が、充実しているかといえば、疑問も多く、サラリーマン時代のほうが1日1日が充実感はあったと思います。
その分、ストレスも相当でしたが・・・・
あの生活を続けていたら、精神的に終わっていたと思います。
何事の結果オーライです。
働くという意味も、人それぞれだと思います、
好きな仕事、夢だった仕事をする方もいれば、そうでない方もいます。
後者が大半だと思いますが、その仕事の中にも人とに出会いで幸せにもなれば、不幸になることもあるでしょう!
同じ仕事でもその仕事への向き合い方で、その後の人生も大きく変わるように、今は思います。