「転職しよう」と決めた方は、真っ先にチェックしたいのが雇用保険、失業保険です。
雇用保険とは
一般に言う「失業保険」と言われている雇用保険の事です。
転職を決めたら何より先に確認したいのが「雇用保険です。
雇用保険は「退職日」の設定や辞め方次第で支給される金額や支給される期間が変わってくることも有ります。例えば退職日を数か月先に延ばすだけで支給されるお金が1ヶ月増えたり、逆に退職日を早くした為に支給金が貰えなかったりする事も起こります。
つまりちょっとした知識があるか、ないかで損をすることも有れば損をする事も有ります。
会社を辞めてお金が入ってくるのと入ってこないではこの先の転職活動にも影響を及ぼします。
雇用保険の掛けてきた期間や年齢、貯金3ヶ月の給料などで支給される金額が決まってきますので雇用保険の正しい知識を付けましょう!
雇用保険のチェックポイント
雇用保険の最初のチェックポイントは、自分が雇用保険の被保険者かどうかですよね!
労働者を雇用している事業所は原則として雇用保険に加入しなければいけないから会社の正社員の人なら通常、ほとんどの方が雇用保険の被保険者になっているはずです。稀に雇用保険に加入していない企業もあります。だからこそ退職する前に雇用保険の被保険者かどうか自分で確認してください。
調べ方は簡単です。あなたの給料明細に雇用保険料が引かれていれば被保険者です。もし雇用保険に加入されていない事が発覚すればハローワークに相談しましょう!
会社の辞め方|退職理由で給付金支給時期が変わる
会社の辞め方によって雇用保険、失業保険の給付時期が変わります。良く雇用保険を加入していれば会社を辞めてからすぐに失業給付金が貰えると思っている方もいますよね!
しかし実際は、会社の辞める理由により、失業給付時期は変わっています。
失業給付金は、毎月1回指定の銀行口座に振込されます。気になる金額ですが、退職までの勤続年数や年齢などでも変わりますが、大体、直近3ヶ月の給料の6~8割が目安です。
実際、申告して失業保険給付金額は思っているより少ないと思っていた方が良いと思います。平均給料を日給計算してから6~8割になるので仮に30万円の給料なら1日1万円の計算になりますよね!この金額の5~8割ですので、5000円~8000円です。この金額に支給される日、ほとんどの場合28日になると思います。日給1万円の場合、8割になる事は少ない様です。6割程度だと思っていてください。詳しくは管轄のハローワークで
話を戻しますが、退職理由で失業給付時期が変わると言う事でが、会社都合と自己都合があると思います。実際はもっと細かくありますが、ここでは会社都合、自己都合について説明します。
会社都合の場合・・・・本人がハローワークで手続きしてから1ヶ月後に失業給付金が支給される。
自己都合の場合・・・・本人がハローワークで手続きをしてから約4か月後に失業給付金が支給される。
この様に会社の辞め方次第で、失業給付金の支給開始時期が約3ヶ月も違ってきます。
会社都合の場合は、それ程問題はないと思いますが、自己都合の場合は約4ヶ月間の無休期間がある事は理解していてください。
しかし自己都合でも会社都合と同じように退職後、約1ヶ月で失業給付金が支給される場合もあります。
1、病気やケガなど健康上の理由で退職(現在は働ける状態にある場合)
2、妊娠、出産、育児で会社を退職(現在は働ける状態にある場合)
3、親の介護など、やむを得ない家庭の事情で退職(現在は働ける状態である場合)
4、配置転換、単身赴任などの原因、交通機関の廃止などで住居転移しなければならなくなった、また家族との別居生活が難しくなった。
5、事業所の移転、廃止、休業による住居移転、通勤困難な場合
6、正規の賃金に遅配、普通な減額、又は支払われない。
7、上司、同僚などから不当ないじめがあった。
8勤務時間の著しい延長
9、導入された新技術に能力的に適応できない場合
10、希望退職に応じた時
以上の場合は、給付期限が付かないことがあります。自己退職の場合でも是非管轄のハローワークに相談してください。
失業給付金の支払い期間
就職活動をスムーズに行う為にも失業保険の支給は欠かせないですね!
雇用保険に加入している方で、条件を満たせば失業保険の給付を受ける事が出来ます。しかし次の就職先が決まるまで失業保険が支給されることは有りません。
では、失業保険の給付期間はどれくらいでしょうか?
まず、雇用保険の加入期間、勤続年数、退職方法や年齢などで違ってきます。この点も確認しておいた方が良いですね!1ヶ月の差で貰える金額や日数が違って来ることも有りますよ!
失業保険の支給される期間 ※詳しくは所管のハローワークでお尋ねください。
一般の離職者の場合・・・自己都合など
被保険者出会った期間 離職時の満年齢 | 10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 |
65歳未満 | 90日 | 120日 | 150日 |
倒産、リストラなど・・・会社都合など
被保険者出会った期間 離職時の満年齢 | 1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 |
30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | ーーー |
30歳以上35歳未満 | 90日 | 90日 | 180日 | 210日 | 240日 |
35歳以上45歳未満 | 90日 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 |
45歳以上60歳未満 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 |
60歳以上65歳未満 | 90日 | 180日 | 180日 | 210日 | 240日 |
失業給付金の手続き方法
失業給付金を貰う為には、自分で手続きを行わなければいけません。雇用保険を掛けているから何もしなくても失業給付金が給付されると思っている方もいるかも知れませんので、簡単に説明します。
退職すれば会社から離職票が貰えます、ほとんどの場合、郵送で送られてくると思います。この離職票は、あなたが会社を退職したと言う証明書みたいなものです。退職日や退職理由などが掛かれています。この退職理由で失業給付金の支払い時期や支払い金額が変わってきます。
離職票が手元に届いたら、出来るだけ早く所管のハローワークに手続きに行きましょう!手続きを行わなければ失業給付金は受け取る事は出来ません。またハローワークから手続きの案内なども来ませんので、自分でハローワークに出向き、手続きをする必要があります。
手続きに必要な書類
・離職票・・・退職後、数日で会社から郵送されます。大事な書類ですので会社に催促しましょう!
・雇用保険被保険者証・・・退職した会社から貰う
・印鑑・・・(認印でもかまわない)
・本人確認書・・・運転免許証や住民票の写し
・写真・・・(縦3cm×横2,5cm程度のもの)
失業給付金手続きに必要な書類です。詳しくは所管のハローワークにお尋ねください。
ハローワークでは、求職申し込みをする為の「求職票」に必要事項を書き込み上記書類と一緒に担当者に渡して、簡単な面談を受けます。希望職種や求職の意志などを聞かれると思います。
これで受理されると「あなたは失業中です」という事が認められ、この日が「受給資格決定日」と言う事になります。
この時に、次の出頭日(説明会)が決まります。
以上が、失業給付金の手続きの簡単な説明になります。疑問や解らない事はハローワークに電話で問い合わせれば詳しく説明して頂けます。
失業給付金を少しでも多く貰う裏ワザ
失業給付金の支給金が決まる方法は、基本的には年齢、退職理由、雇用保険の加入年数そして<span style=”color:#FF0A0A”>給料額面</span>ですね!
この最後の給料の額面ですが、雇用保険、失業給付金の金額を決めるのは、退職前6ヶ月の給料の合計を元に計算されます。
直近、6ヶ月の給料が重要になると言う事です。
もう、おかりの方も多いと思いますが、退職、転職を決めたらその日から残業など少しでも給料を増やす事を心掛ける事です。残業を増やしたり給料を増やす為には、業種にもよりますが繁忙期の後の退職があなたも会社にもメリットではないでしょうか?
あなたは繁忙期で給料額面が増え、退職後の失業給付金の支給額が少しでも多くなります。会社側は、繁忙期は一人でも多くの人材が必要ですよね!しかも仕事に慣れた人が居てくれれば仕事の効率が上がります。
社会人として最低限の常識を持って最後は、気持ちよく退職しておきたいですよね!その事を考慮しても仕事の引継ぎなどの事を考えながら自分にもメリットとなるように退職前6か月間はがむしゃらに仕事しましょう!
失業給付金の給付を受けながらアルバイトをする事はダメなのか?
ほとんどの方が、失業給付金を受けている間仕事をしてはいけない、仕事をすれば失業給付金が打ち切られると思われていますよね!
実は、アルバイトなどの場合きちんと申請すれば仕事をすることが出来ます。
良く思われるのが、アルバイトなどをすれば給付金額が減るのでは?と思われますが、実際は、アルバイトをした日数分はその月は引かれますが、これは後回しになるだけで、原則時給期間1年間なら後回しに出来ます。
失業給付金は、原則28日分を支給されます。この月に仮にアルバイトを5日間アルバイトをしたとすれば、23日分の支給になります。この引かれた5日分は、後回しになるだけで、支給額が減るわけではないのでアルバイトをしたからと総支給額、支給期間が減るわけでは有りません。
しかし、アルバイトの日数が多い時やアルバイトで得る金額が多い時などは、これに当てはまらない事が有るので注意してください。詳しくは所管のハローワークにお問合せください。
何よりアルバイトを下のに、申告せずに失業給付金を貰うと後でアルバイトをしたことがバレルと支給がストップされ、支給された金額の全額返還しなくてはいけなくなります。悪質な場合は、倍返しや3倍返しになる事も有ります。
自己都合で会社を退職された方は3ヶ月間の支給制限がありますよね!この期間に限り1週間33時間未満まで働く事が認められています。(33時間以上働くと本業とみなされ失業給付金が受けられなくなります。)
この場合もハローワークへの申告が必要です。
詳しくは、ハローワークで聞いてください。規則なども年々変わっています。ココに紹介して情報も古い場合がありますので、解らない事、不安な事はハローワークに尋ねてください。
再就職手当
失業給付を受けている間に、就職先が決まれば再就職手当と言うものが貰えることがあります。
失業給付を受けている期間などにもよりますが、残りの期間が多いほど再就職手当が多く支給されます。早く就職が決まったご褒美の様な物ですが、就職を早く決めても失業給付金を受け取る事が出来る為、失業給付金を少しだけしか受け取っていなくても支給される為ぎりぎりまで給付を受けてお金を貰わなくても給付される制度です。
この制度は、<span style=”color:#FF0A0A”>出来るだけ早く就職を決めてもらいたい言う趣旨</span>で行われていると思いますが、就職や転職は退職後、時間が経てば経つほど難しくなると言われています。しかし失業給付金を貰えることから真剣に就職活動をしない方も多いのが現状です。
退職が決まれば、すぐにでも転職活動、就職活動を行い、同時に雇用保険、失業給付金の手続きを行うと良い結果も出るのではないかと思います。
再就職手当が支給される条件
(1)残りの給付日数が所定給付日数の3分の1以上、かつ45日以上
(2)再就職先で1年以上雇用されるのが確実である
(3)再就職先でも雇用保険に加入する
(4)離職前の会社やその関連会社に雇用されるのではない
(5)過去3年間に、再就職手当または常用就職支度金を受け取っていない
以上の条件を満たしていれば再就職手当の支給が出来ると思います。
詳しくは所管のハローワークでお聞きください。